クマさんが白状する
私のメールを読んだクマさん。
すぐに白状した。
クマさんはきっと闇の中から早く救い出して欲しかったのだ。
優しい彼をお化けに変えてしまったのは私だ。
彼が優しいからといって甘えてしまった、、、と深く反省した。
クマさんは、好きで好きでたまらない私への気持ちが屈折してしまったこと、そして探偵に頼んで私を1ヶ月尾行し写真を撮ったこと、探偵からの調査報告書があること、男性と写っている写真は元彼と私が◯◯町の建物から出てきたものと元彼と私が一緒に車に乗っている写真の2枚だけであることがメールに書かれていた。
探偵は私の車にGPSを仕掛けたようだった。
あとでクマさんから没収した調査報告書には、私が子ども達とスーパーで買い物をしている姿や子どもの習い事の送り迎えをする姿の写真が添付されていた。
そんな調査報告書の自分の写真を見ながら
(私、ちゃんとお母さんやってるじゃない、、、。)
と安心した。
そう、毎日の生活の私からは、主人以外に3人の男を転がすアバズレの姿は消えていた。
(良かった、、、。)
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私はリスクを考え、自分の車では絶対にラブホテルに入らない。それ以外にも色々気をつけていることがあり、そのため私の行動は探偵でもなかなか掴めなかったようだ。
これからも頭を使って証拠隠滅しよう。
そうやって『お母さんの私』を守るのが私の義務だ。
どんなアバズレの私だって、主人や子どもを傷つけることは絶対に避けなければいけない。