いいお父さん
日曜日、カシは子ども達と子ども達の友人を連れて、大きな公園に行くと言った。
「ミィも子ども達を連れておいで、一緒に日向ぼっこしよう。」と言うカシ。
子ども達にばれたらどうするのかしら、、、、と思いながら、私の子ども達に公園のことを言ってみたところ、子ども達も大はしゃぎ。
結局、私も子ども達を連れて同じ公園に行くことになった。
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広い公園の中、カシをやっと探し出す。
カシを見つけて思わず手を振ってしまう(笑)
いけないいけない、、、条件反射で、カシに尻尾を振ってしまった。
知らない者同士のふりをしながら、展望台に別々に登って展望台の上でキスをしたり、子ども達を眺めているふりをしながら、隣に並んでアイスを分け合って食べたりした。
そうこうしているうちに、カシがスパイダーという遊具で子ども達と鬼ごっこを始めた。
カシの子ども達がカシのことを「お父さん、お父さん」と親しげに何度も呼ぶ。
40代に見えないくらい活動的に子ども達を追いかけ楽しく遊ぶカシは、眩しいくらい素敵だった。
そんなカシを眺めながら、私はふと考えた。
今、カシは第1の人生の中、お父さんという役割を充分果たしている。
そして、カシは第2の人生のパートナーとして私を選んでくれたのではないだろうか。
私も、第2の人生のパートナーを真剣に考える時期なんだろう。
こんな私でカシはいいのかしら、、、と気後れするほど、スパイダーの上から笑いかけるカシは眩しかった。