別れて欲しいなんて言えないよ
カシと一緒にお酒を飲みに行った帰り。
カシはしきりに私の主人が私を襲って一夜を共にするんじゃないかと心配した。
だから私は、ジョークでカシに言った。
ミィ「カシがそんなに心配するなら、私、主人と離婚しちゃおうかな(笑)カシのことが好きだし、私それでいい。」
お酒の勢いもあって、普段だったら絶対に口にしない離婚の2文字をカシに言ってしまった。
夜道の暗闇でカシの顔は見えなかったが、カシが少し緊張したことがわかった。
カシ「・・・。」
カシ「・・・ミィは俺にどうして欲しい?」
ミィ「・・・。」
ミィ「カシはカシのお子さん達を悲しませないで。」
ミィ「私にはカシのお子さんを悲しませる権利はないの。」
私は、カシが私に「カシも離婚してほしい。」と言ってほしいんじゃないかと、なんとなくなんとなく思った。
でもそんなことは絶対に言えない。
言ってはいけない、不倫の最後の最後まで言ってはいけない。
カシは私の言葉を聴いて、がっかりしたような安堵したような声で「うん・・・。」と言った。