第六感
私は、カシがなんとなく私への熱量が下がっていることに気がついていた。
電話ができない日が続いても平気そうな感じや、「俺、最近モテ期きたかも」って言う浮かれた感じ、会った時にジョークで言われる「そんなことしたら別れちゃうよ」発言、、、。
私はなんとなくピンときて、最近ログインしていなかったサイトに入ってみた。
自分だとわからないように、新人のフリをして。
そんな新人の私のプロフィール。
本当に多数の男性が覗きにくるのだが、その中になんとなくピンとくる名前。
私はその男性のプロフィールを覗いてみた。
その男性のプロフィールの写真。
写真は本人が特定されないように顔から下だけ写っていたが、私にはそれがカシであることにすぐに気がついた。
身体の横に写っている自転車、まさしくカシが愛用している自転車なのだから。
あ、、、、やっぱり、こういうことか、、、。
妙に納得をしたものの、カシのプロフィールに書いてあるコメントを読んで私は最大級のショックを受けた。
「楽しく誠実に会話できて、お互いの事情を考慮して付き合える人を探しています。1人見つかったら、やめるつもりです。」
カシは私をあざむき、さらにサイト上の女性もあざむいていたのである。
私は、気分が悪くなって、その場で嗚咽した。
そんな状態でも私がした行動は、カシのプロフィールや日記全てをスクリーンショットで保存することだった。
カシに気がつかれて消されては後々困りそうだ、、、そういう風に思ったのかもしれない。