主人に対する負い目
今まで不倫をどんなに繰り返しても主人に対する負い目などなかった。
それは私は主人を恨んでいたのだと思う。
子ども達にとっては素晴らしい父親である主人は、夫という側面においては冷たい人だった。
主人が電話をかけてきた時に私が電話口に出ると「お前の話はいいから子どもに変われ」と言った時、結婚記念日にたまたま一緒に行ったスーパーで私が子ども達のために買おうと思って手に取ったお菓子を「それ、お前の結婚記念日のプレゼントにするわ」と言った時、朝会社に行く時に子ども達だけに行ってきますを言って出ていった時、、、そんな小さな積み重ねが、私を傷つけたのだろうと思う。
「主人はいないもの」と思うと傷つかないということに気が付いたら精神的に非常に楽になった。
力仕事も家事も全て自分がやるほうが精神的に楽だし、男性に甘えたくなれば主人以外の男性のほうが私に何倍も優しくしてくれる。
それから私は、主人が私を傷つける行動をするたびに「人を傷つけることをするんだから、浮気されても仕方ないと思うわ。私が浮気をしたとしたら、自分の態度を反省してね。」と言うようになった。
そんな言葉を言うと、私の想像に反して、主人は私に申し訳なさそうな複雑な顔をする。
そんな顔を見て、私も少し複雑な気持ちになるのだ。
これが負い目という気持ちかもしれない。