正夢
カシと一緒に演奏会を鑑賞した帰り、カシは突然私にこう切り出した。
カシ「俺ね、正夢見るんだよね。1年に数回しか夢を覚えていることないんだけどさ、起きた時にこの夢正夢だなぁって思う夢があるんだ。」
ミィ「え?そうなの???」
カシ「そう、、、昔、競馬で当たる夢見たことあってね、その後、その通りの馬券を買ってみたら当たったこともあるし。」
ミィ「えー、すごい!!!!」
カシ「それでさ、俺、中学生の時にベットでショートカットの女の子と抱き合って愛し合う夢見たんだよね。」
ミィ「うん、、、、。」
カシ「それから20歳くらいまでその夢のことは覚えてて、いつその女の子に出会うのかなぁって思ってたけど、全然出会わなくて、結局今まで忘れてたんだけど。」
ミィ「・・・」
カシ「昨日、その夢のことを思い出して、あの女の子はミィだってわかったんだよね。」
私はその後、本当に照れくさくて、カシのそんな告白をおどけた感じでかわしてしまった。
私は、どんなに頭がお花畑であっても、私がカシの運命の人だなんて思ったことは一度もない。
でもカシと私は離れられない運命なのかもしれない。