私はカシと別れた。

結局、最後はカシのラインをブロックした。

別れた理由は色々あるが、カシのなかで私の優先順位が低くなったことで私に不満がうまれたこと、そして私の不満に対してカシが真摯に向き合わなかったことが大きな要因じゃないかと思う。

私はカシを振り切るように別れを告げて、そしてカシの同意を得ることなくラインをブロックした。共有のアルバムアプリも全て削除した。

そんな私でもカシに振られた気分になった。

『カシは元カノとは月に１０回ほど会ってたくせに、私とは月に２回くらいじゃない。』

『カシは元カノとはセックスを２週間に１度してたくせに私とはなんで３ヶ月に１回なのよ。』

なんて１日くらいグズグズと思っていたが、はたと気がつく。

『あれ、私、ムカついてるのは元カノとの比較のことばかりじゃね？』

『そういえばカシのことはあんまり思い出さないわ。』

そう、、、私は自尊心の低い女性がよく陥る『男にチヤホヤモテることが自分の価値』だと考える思考になってしまったのだ。

私は、自尊心をあげるためにカシを利用してたんだなぁ。

誰よりもチヤホヤしてくれたらカシが好き、チヤホヤしてくれなかったらカシが嫌い、だなんて失礼な話。

それに私、別に男に邪険にされようが価値あるもんね。

そんなことを思っているうちに、グズグズした気持ちなんて２日ほどで消え失せた。

女性は強い、いつもそう思う。