娘からの電話に驚くケッキ
忘年会の1次会が終わるとそそくさと抜けて、ケッキの待つホテルへ。
先にホテルにチェックインしていたケッキと合流し、クリスマスイルミネーションを手を繋いでみた。
今年初めてのイルミネーションに私は思わずはしゃいで、ケッキに『ミィは子どもみたいだ。』と笑われてしまった。
そしてホテルに帰り、セックス。
ケッキは私をホテルの椅子に座らせて丁寧に舐めあげ、私はケッキに何度も挿れて欲しいと懇願した。
私達はセックスに力を使い果たし、いっしょにくっついてぐっすり眠った。
ーーーーー
そんな幸せな逢瀬の次の日。
朝の8時ごろ、何度も娘からテレビ電話が。
娘は理科がわからなくて泣きべそをかいているようだ。塾に行く前に理科を教えて欲しいとラインメッセージが入っている。
(私がいない時くらい主人が教えてくれてもいいのに、、、。)
私は渋々、寝ているケッキを起こさないようにそっとバスルームへ移動し、娘にテレビ電話をした。
お腹が少し痛いからトイレからごめんねと嘘をついて。
グズグズ言っている娘に少し勉強を教えてなだめ、娘の後ろで文句を言っている主人もなだめて、15分ほどで電話を切った。
部屋に戻るとケッキが起きていて、心配そうにソファに座っている。
ミィ『起こしてしまってごめんなさい。』
ケッキ『俺がいるのにテレビ電話だなんて、、、。ご主人に部屋を写せって言われたらどうするつもりだったの。』
ミィ『娘がぐずっていたの。大丈夫よ、主人にそんなこと言われてもどうにでもなるわよ。』
ケッキ『確かにミィはどうにでもできる人だよな。』
ケッキは珍しく私を皮肉って落ち着きなく服を着替え始めた。
私はそんなケッキの行動をみて、そっとケッキの顔を両手で包んで言った。
『ごめんなさい。私の電話でびっくりさせて。ケッキを情緒不安定にさせちゃったわ。これからは電話なんてしない、本当にごめんなさい。』
そしてケッキのおでこにチュッとキスをした。
ケッキはふっと笑って
『そうだな、確かに俺、今、少し情緒不安定になったのかもしれない。』
『ミィと付き合っていること、正々堂々と覚悟をもってやっているつもりなのに不安定になるなんて、、、。』
と言った。
ううん、ダブル不倫で覚悟なんてできるはずがない。軽口でできないことを言う人よりよっぽどいいわ。
そう思ったけど言わなかった。