私はカシという変わった男と付き合って、恋愛で学んだことがある。
それは駆け引きは百害あって一利なしということだ。
私が駆け引きはされたほうは気分が悪いんだな、と心底思った理由は、カシが駆け引き男だったからである。
カシと付き合って、1年も経たないうちに、いつもマメだったカシからの連絡が途端に少なくなったり、会う約束もなかなか出来なかったり、、、、で、私が不安定になる出来事が本当に起こった。
私は最初
ミィ『あれ?何か私、悪いことした?』
ミィ『もしかして私に飽きちゃったの?』
と思って不安になったが、カシによくよく聞くと
カシ『俺ばかりからの連絡じゃなくて、ミィからもして欲しい。』
カシ『いつも俺がイベントを考えてるから、ミィからもイベントを考えて誘ってほしい。』
という。
だから、私から連絡があるまで連絡を控えていたとカシは主張した。
あー、なるほど、、、、駆け引きをして、自分の望む恋愛の形にもっていこうと、そういうことか。
そっか、、、私、カシに負担かけてたのかな、、、、なんて少し反省したが、心の中に残る嫌な感じ。
カシが私に会いたいなら会いたいと言えばよくない?
カシが私に連絡したければ連絡したらいいよね?
私だって別のタイミングでカシに愛情表現してるんだから。
私は、あなたが望む理想の彼女を演じる役者じゃないんだけど。
私は駆け引きで私を自分の思い通りの彼女にしようとするカシに心底嫌気がさした。
結局、カシは私自身を愛しておらず、『理想の彼女』という着ぐるみを着た私を愛していたのが透けてみえたのだ。
それから私は駆け引きを一切やめた。
カシの傲慢さと浅はかさに私は一気に覚めてしまったし、ケッキに私が傲慢で浅はかだと思われても嫌だから。
今のところケッキとは超安定しているため、うまくいっていると思う。