不倫の孔に堕ちました

ひょんなことから不倫の孔に落ちた私。 それから抜け出せなくなりました。 今は3人の男の間をゆらゆらと行き来しています。

私は不倫の孔に堕ちました。
堕ちてから孔から抜け出せなくなりました。
不倫の孔は幸せの孔なのか、地獄の孔なのか、、、。

不器用な男の『一生懸命』は反則だ

ケッキが私をコンサートに連れて行ってくれた。


コンサートホールまでは私の家から特急で2時間半かかり、さらにドレスコードがあるコンサートだった。

そんなコンサートは1万円以上するだろうし、交通費も1万以上はするだろうが、ケッキは「ミィは今無職だから、俺が払うわ。」といって全て出してくれた。


研究者の給料なんてたかが知れてるだろう。

それでも私にお金を使ってカッコつけようとするケッキに本当に幸せな気持ちになった。


当日はコンサートホールまで車内では手をつなぎ、外ではケッキの腕にそっと自分の腕を絡ませて歩いた。


背の高い私はヒールを履いてケッキと一緒に並ぶとケッキの背を楽々とぬいてしまう。

それでもケッキは「ミィを連れて歩けるなんて幸せだ。」と嬉しそうに言ってくれた。


ケッキは私をコンサートホールまで不器用ながらも一生懸命エスコートしてくれた。

初めての道の道順を一生懸命探し、タクシーをつかまえて、歩く時は私を車道側にしないようにしてくれた。


不器用なケッキが本当に愛おしい。

不器用なケッキが可愛く感じるのはケッキに私が恋をしているからだろう。

男のロマンチズムにはついていけない

不倫の孔に落ちてからわかったことだが、男は本当にロマンチストだと思う。


例えば、クマさん。

「ミィさんにお金で買えるプレゼントじゃなくて心のこもったプレゼントをあげたいんだ。」と言って、私の名前のローマ字を日常の風景から探し出し、写真を撮り、その写真のキーホルダーをオーダーしてプレゼントしてくれた。


私は「・・・ありがとう。」と言いながら、心の中で

(いらねーーーーーー!!!!)

と叫ぶ。


例えば、ケッキ。

ケッキは「来世は絶対に結婚しよう。毎日ミィの手料理が食べることができるなんて夢みたいだ。」と事あるごとに言う。


そんなケッキに

(来世って、、、男なのにスピリチュアルなんですかね、、、。)

と心の中で思ってしまう、、、。


私はリアリストなのかもしれない。


でも、、、でも、、、、クマさんのプレゼントはみなさんもいらないですよね?

40代のすっぴんは割増効果があるらしい


梅が開花した新聞記事を読んだクマさんが私に連絡してきた。


クマ「ミィさん、梅が早くも咲いたらしい。一緒に見に行こう。」

ミィ「本当?私、行きたい。クマさん、迎えに来てくれる?」

クマ「もちろん行くよ。」


梅を見に行く当日の朝、クマさんは私の家の近くまで車で迎えに来てくれて、私に連絡をくれた。


その連絡で目を覚ました私。

最近は明け方まで勉強しており、その日も朝5時まで起きていたため、起きれなかったのだ。


ミィ「クマさん、私、今起きちゃった!!!!!着替えてすぐ行くから10分だけ待って!!!!」


クマさんに「寝起きの声だね(笑)」と笑われながら電話を切ると私は歯と顔だけすぐに洗い、その辺に置いてあったジーンズに着替えて、走って家を出た。


ーーーーーー

クマ「本当に10分で来た(笑)そしてもしかしてすっぴん????」


ミィ「そう、、、、だって本当にさっき起きたの。お化粧なんてできなかったし、、、、髪の毛寝癖じゃない???」


そんな私のノーメイクを見たクマさんはなぜか大興奮。


クマ「ミィさんは本当に可愛いなぁ。」

クマ「ミィさんのすっぴんを拝めるなんてラッキーだ、今日は。」

クマ「40代とは思えないくらい綺麗なすっぴんだ。」

クマ「若い女性よりも年齢を重ねても綺麗な女性のほうが何倍も価値があるし、魅力的だ。」


・・・・。


いやいや、それ褒めすぎ。



男性のスーツ姿とか女性のナース姿とかスキー場のスキーウェア姿とかと同じで、すっぴんも何割増しかに可愛くみえるんでしょうかね。


男性はなんでこんなにすっぴんが好きなんだろう。