逆転現象
私は何か月前から原因不明の蕁麻疹に悩まされるようになった。
無理をするのが大好きでマグロのように止まると死んでしまうような性格の私。
ざるのようにお酒をのみ、睡眠時間を削り、身体を酷使してしまう。
広範囲に痒みがあるというのは結構なストレスであるが、皮膚科に通っているがなかなか治らず、自分の身体に優しくしてあげないといけないなぁと反省している。
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こんな自業自得の私を心配してくれるのは、カシではなく主人だった。
主人は私に「おまえって本当に意味不明な病気になるからなぁ、、、。」と本当に本当に心配そうに言い、何度も「蕁麻疹はどうだ?」、「おまえはすぐに死んでしまいそうだからなぁ。」と私を気遣った。主人は私の主人に対する愛情が少なくなっていることを敏感に感じているのだ。
カシは逆に私に愛されていると胡坐をかいているのだろう。
蕁麻疹がひどく早めに寝るから夜の電話ができないことを説明したら、機嫌を悪くしたのか連絡さえしてこない。
そう、、、、人間は本当に愚か。
愛されるとその気持ちに胡坐をかいてしまう。
主人への熱量が下がると主人は私に優しくなり、カシへの愛情が上がるとカシは私に冷たくなる。
主人に邪険にされ40代でも愛されたいと願って不倫をした私は、結局、主人よりも不倫相手に邪険にされてしまうという逆転現象にあっている。