何通もくる脅迫状
脅迫状はそれから何通もきた。
脅迫状の中身は全て似たようなことが書かれていて、別れましたか?というコメントと別れたらこれ以上何もしないということが書かれていた。
そんな脅迫状は、必ず火曜日くらいに家に配達され、さらに消印に書かれている郵便局がいつも異なるという周到ぶりだった。
犯人は色々なポストにわざわざ出向いては脅迫状を投函しているということだ。
4通目の脅迫状を開いて読むと、気になる文章があった。
「・・・あなたと元彼先生が◯◯町の建物から出てくるのを見て・・・私はあなた達が抱き合っている姿を想像してしまい・・・苦しくてたまりません。」
私はこの文章を見て、
(あー、これは犯人は元彼と私が写った写真か何かを持っているのかもしれない、、、。)
と気がついて驚愕した。
元彼と私が◯◯町の建物から一緒に出たのは1カ月ほど前、、、、それなのに犯人が書いた文章での元彼と私の描写が鮮明だからだ。
◯◯町の建物はラブホテルでもなんでもない。
だからたとえ写真の存在が配偶者に見つかっても言い訳はいくらでもできる。
でも犯人は、他に何か爆弾を持っているかもしれない、、、、。
犯人だという証拠がない中で犯人に自白させ、そしてあるかもしれない写真、証拠を全て犯人から提出させる、、、、私は明日にでも犯人と対決することを覚悟した。