カシ V S ストーカー
私は紳士的なストーカーに不思議な感情を抱くようになった。
紳士的なストーカーから長い間、無償の愛を受けた結果、もしも紳士的なストーカーがいなくなると考えると、好きとは違う、見守ってくれている人がいなくなるようなそんな複雑な気持ちになって、不安定になった。
・・・私は構ってちゃんなの?
・・・カシがいても他の誰かに愛されないと満足できない足るを知らない人間?
・・・私、、、疲れてるのかな?
断っても断っても会いにくるストーカーの強引さに圧されて身体を許してしまうかもしれない、、、、最近、そんなことまで頭をよぎり、自分の不安定さに本当に恐ろしくなった。
紳士的なストーカーは、私のそんな雰囲気を敏感に感じて数日おきに私にプレゼントを持って会いに来る。
私はカシに言った。
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ミィ「ストーカーが本当に頻繁にくるの。会社に。私にプレゼントを持ってくるし、何度断っても諦めないし、、、、私、もう彼を振り切るのは難しいかもしれない。」
カシ「・・・・」
ミィ「何かあったら、、、、カシごめんね。」
カシ「・・・・」
カシ「・・・その言い方、好きじゃない。」
カシ「・・・何かあるって何があるの?」
ミィ「私にもわからないけれど、、、でももう本当にしつこいし、、、、何か起こっちゃうかもしれないって本当に不安で、、、。」
カシ「・・・でもミィが応じなければ何にもないでしょう?」
ミィ「でももう本当に沢山会いにくるの。なんでこんなに私に会いに来るのかなぁって、、、もう私、振り払うの、無理。」
カシ「・・・。」
カシ「ミィ、、、、もうそのストーカーはミィの手に負えないから、俺が指示する。」
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カシは、ストーカーへのメールでの断り方や、次に来た時のストーカーへの対処方法を私に細かく指示してくれた。
私が不安定で流されやすい人間であることはカシはよくわかっているようで、絶対にストーカーに会ってはいけないことをきつくきつく言われた。
カシ、本当にありがとう。
こんな頼りない私でごめんね。