涙がポロポロ
いつもの電話の時間になった。
(そろそろカシがまた電話してきてしまう、、、。)
そう思った私は、カシとはもう電話はできないこと、そして元カノを忘れさせてあげられない私はカシに相応しくない人間であることをラインで伝えた。
とにかく全く気持ちが整理できていない状態でカシと電話はできない。
しかし、そう伝えたのにカシから電話がかかってくる。
私はカシからの電話に驚いて、思わず拒否ボタンを押して切ってしまった。
すぐにカシからラインが。
カシ「電話出て!!!!」
カシ「電話に出ないならミィの家に行くよ!!!」
(カシが怒ってる、、、カシが家に来てしまう、、、どうしよう、、、どうしたら、、、。)
そう思ってオタオタしていると、またカシから電話。
私は観念して電話に出た。
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カシ「ミィ!!!!」
ミィ「・・・はい。」
カシ「ミィ!!!!俺、怒るよ!!!」
ミィ「・・・・・。」
カシ「・・・ミィはいつも勝手に決めて、、、どうして俺に相談しないの?」
ミィ「・・・・。」
ミィ「・・・まだうまく自分の中で整理できてないの・・・。」
私は、カシに元カノの動画で自分が感じたことを言おうとしたが、言えなかった。
カシがどういう反応をするんだろうって、もしかしたら元カノへの気持ちを私がカシに気づかせてしまうかもしれない。
そう思うと、涙がポロポロと溢れた。
カシは私が泣いていることが電話口でもわかったようだった。
カシは優しく私に言った。
カシ「ミィ、泣かないの、、、。」
カシ「俺はミィと一緒にいると本当に楽しいんだ。」
カシ「俺にはミィが必要なんだ。」
カシ「ミィ以外はダメなんだ。」
カシ「ミィ、、、、次に会う約束がまだだよね、どこに行こう?ミィはどこか行きたいところある?」
ミィ「花菖蒲を見に行きたい、、、。」
カシ「菖蒲は今見頃なの?じゃあ近くの菖蒲園に一緒に行こう。」
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お花にそれほど興味がなく、いつも「花より団子だなぁ。」なんて言って、桜以外は一緒に観に行ったことがないカシ。
でも今回は仲直りのためにお花を見に行ってくれる。