カシが変わる努力をするらしい
私がカシに親友の誕生日プレゼントを買いに車で1時間かかる山の上のお店に行くことを話すと、カシは「ミィは車の運転が下手だから俺が連れてくわ。」と言った。
本当に久しぶりにカシに会った私。
少し痩せたカシはイケメン具合が上がっていた。
鼻筋が通っていて目の色がグレーのカシは痩せると顔のパーツが目立ってより日本人離れした顔になる。
(この人、もう少し自分というものがあればモテるだろうに、、、、。)
隣で運転するカシの横顔を眺めながらそう思った。
カシは他人のことが本当に気になる人だ。
「あの子に頼られてるからしぶしぶやるわ。」
「同僚が自分の陰口を言っているみたいだ。」
「奴は俺が嫌いなんだ。」
全ての主語が他人になってしまうカシにいつもイラついて私は提言する。
「あの子が喜ぶ行動なんてどうでもいいから、自分が喜ぶ行動したら?」
「その同僚はカシにとってどうでもいい人でしょう?カシにとってどうでもいい同僚が何言ってもよくない???」
「何?カシは全世界の人に好かれたいの?自分が好きな人に好かれればそれでよくない???」
最後に「他人の気持ちを自分の気持ちより優先するなんて優しいことだって勘違いしてるんじゃないの?自分をないがしろにして自分がすり減ってるの気がつかない???」と私に捨て台詞を吐かれてしまう。
カシは一言。
「わかった、ミィの言う通り、俺は変わる努力をする。」
頼むよ、カシ。
早く自分の気持ちに気がついて、私のことが好きじゃないことを認識したほうがいいよ。