食べる行為はいやらしい
一度私の家に来て居心地の良さに味をしめたカシ。
子ども達がいない時を見計らってちょくちょく来るようになった。
困ったなぁ、、、、と思いながら、なぜか私はカシを家に入れてしまう。
その理由は、私がアバズレだからだ。
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カシは私の唐揚げが大好きだ。
その唐揚げは、肉の特売日にグラム33円で格安に大量買いした国産ムネ肉をヨーグルトと塩麹等でつけおき保存しておき、それをただ揚げるだけで出来上がる簡単なものだ。
大食いのカシがたとえ300グラム食べたとしても100円程度に収まってしまうというコストパフォーマンス最高の1品。
そんな唐揚げを私が揚げてカシの前に出すと、カシはよだれが口の中に溢れていると言わんばかりのなんともいえない顔をする。
カシの整った顔が舌舐めずりをするような顔に一瞬変わるその時、私は
(カシのこの顔・・・たまらない。そんな顔で私を抱いてくれたらいいのに・・・。)
と思ってカシを眺める。
ほらやっぱりアバズレだ。
カシがイケメンじゃなかったら、こんなことを思わなかったかもしれないけれど。