タブーの嫁ワード濫用してみた
カシに本当にイライラする。
カシにとっての私は、フィギュア好きにとってのホコリの被ったフィギュアと同じ。
手放すのは嫌だが、だからといって大切にされることもない、隅に追いやられたそんな所有物と同じだ。
だからすごくカシの対応にムカついてしまうのだ。
最近カシは私に対してビクビクしている。
だって私はカシに対して本当に冷たい。
カシからのラインが夜遅くにくると、そのラインの返信は
『あら?嫁が寝て、自由な時間でもできた?』
と嫌味をひとつ。
お昼の電話では、気を遣ったカシが『ミィと一緒に観葉植物を買いに行きたいんだよ。』と言うと『嫁と行ったら?土日一緒にいる時間が長いでしょう。』という。
別の日の電話では、奥様のお弁当を毎日食べてるカシにお弁当の中身を細かく聞いて
『料理がお上手な奥様でカシは幸せね。そんな奥様を悲しませないほうがいいんじゃない?』といってなんともいえない空気にさせる。
カシは私にビクビクして電話口で『ミィは怒ってる?』と聞くが、『ううん、怒ってないよ。』と明るい声で言っている。
全然怒ってないよ。
イラついてるだけ。
イラついてるから、不倫でタブーの嫁ワードでいじめちゃってるんです、私。