子どものようなケッキ
ケッキは咳がなかなか治らない。
だから、研究室で研究助手の方々にかなり嫌がられているようだ。
あるとき、一人の研究助手に「先生、実験室に入る時は、事前に電話してくれませんか!!!その時は実験室を離れるんで!!!」と冷たく言い放たれたらしい。
ケッキは「まず俺の身体を心配するのが筋だろう!!!」と電話口でご立腹。
(いやいや、あんた病院行けって。このご時世、大迷惑だろうが。)
と思ったが、優しく言った。
ミィ「病院行ったらいいじゃない。その助手さんの言い分もわかるわ。」
ケッキ「いや、行きたくない。行っても治らないことはわかってるから。」
ミィ「病院に行かないと抗生剤とかもらえないでしょう?」
ケッキ「俺は市販品の抗生剤を買って、色々試して飲んでいるから、大丈夫。」
ミィ「病院に行きなさい。」
ケッキ「いや、行きたくない。」
チッ!!!!
(心の中で舌打ち。これだから、なまじ知識がある人間は困る。自分の知識が正しいと思い込んで人に迷惑をかけるのだから。)
と思ったが、優しく言った。
ミィ「ケッキは子どもみたい。」
ケッキ「ミィが俺の味方をしてくれなくて、助手のほうの肩を持つから、、、。」
ミィ「じゃあ病院は行かなくてもいいから、生野菜ジュース、毎日飲んで。がぶ飲みして。」
ケッキ「病院は行きたくないけど、ジュースは作って飲むよ。」
ケッキの血圧が上がった時に、無理やり買わせたジューサーで野菜ジュースを飲むことを約束させたけど、、、、、男の人って本当に子どもだよね。