鏡のある部屋
カシと私がお部屋デートをした時、大きなキングサイズのベットの丁度上の天井が鏡になっていた。
カシと私が抱き合うと、どうやってカシが私を愛撫しているのか鏡越しによく見えた。
人に抱かれている自分の身体を見ることは初めて。
カシに優しく触られたり舐められたりしている私の身体は、本当に色っぽかった。
カシに愛撫されると、くねくねと身体の曲線が動く。
自分の身体なんて、恥ずかしいだけで一度も好きになったことなんてない。
いつもいつも鏡を見ないようにしていたのに、ただこの時だけは、自分の身体は綺麗だなぁと思った。
カシが果てた後、お互いに身体を絡ませながら、私はまたふと鏡を見た。
全裸のカシが私を優しく抱きしめる姿。
カシの腕の中で本当に幸せそうに笑う私。
カシが本当に愛おしい。
私はカシと別れられるのだろうか。
なかなか不倫の孔から抜け出せない。