帰ってくるのを喜ぶとはありがたい
主人と私の関係、一時期は険悪な状態にあった。
でも主人が単身赴任となりカシと付き合うようになってから、私は主人に寛容になった。
ただそれは表面的に主人に優しくなっただけで、私の中で主人への興味が失せてなくなってしまい、興味がないから喧嘩する必要もない、そんな感じに変わっていった。
こんな私の内面の変化に主人は薄々気がついているようだった。
主人への気持ちの熱量が下がっていること、それは私がどんなに隠そうとしても気がついてしまうだろうな、、、と思いながらも、主人が何も言わないためそのままにしておいた。
そんな時に子ども達の運動会があった。
子煩悩な主人は、運動会が平日であるのにもかかわらず、仕事を休んで単身赴任先から戻ってくるという。
私は何気なく主人と子ども達の前でこう言った。
ミィ「パパ、運動会の日に帰ってこれるんだって。良かったね。みんな運動会で活躍するのをパパも見れるのね。ママも楽しみよ。」
子ども達は私の話を聞いて主人が運動会の日に帰ってくることを大変喜んだ。
そんな様子をリビングで寝転がりながら見ていた主人がぽつりと私に言ったのである。
主人「・・・帰ってくることを喜んでくれるなんて、ありがたいことだ。」
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主人は、、、、私が主人を心の中で必要としていないこと、薄々気がついているのだ。
そして、家族に愛されることの大切さを実感しているのかもしれない。
どうして主人は私に愛されている時に気がつけなかったのだろうか。
今さら大切にされても、なかなか修復は難しいのに。
そして、私も主人と同じく、今まさに、主人の愛情の大切さに気がついていないのだろう。
そして主人と同じく、主人に必要とされなくなった後に自分の過ちに気がつくのかもしれない。