不倫男と誕生日
もうすぐ誕生日がくる。
全く嬉しくない。
私は年甲斐もなくまだ若さにしがみついている。
早く仙人のように煩悩から解放されたい、ホント。
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誕生日のお祝いは、ケッキと一緒に思い出のフレンチに行く予定だ。
そのフレンチは郊外の湖畔のほとりにあり、すごく雰囲気がいいのにリーズナブルで気に入っている。
ケッキのお誕生日も近いため、あのフレンチに行って二人のお祝いをしようと私はケッキに早めにおねだりした。
ケッキは2つ返事で『じゃあ予約しておくよ。』と言った。
昨年の私のお誕生日はケッキが計画したため、超高級フレンチに行くはめになった。
私のほうが内心このランチは一体いくらなの???とドキドキし、大学教授の月給なんてたかが知れてるよね、、、と失礼ながらケッキの財布の中身を心配した。
それからお店は私が選ぼうと心に決めている。
今年はドキドキしないで、ゆっくりケッキと幸せな誕生日を迎えられそうだ。
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さて久しぶりの登場、カシ。
別れてからメールを時々送ってくるようになった。
カシ『年が明けたら、ミィのお誕生日をどうしようかいつも考えていたんだ。今年も一緒に行けないかな?』
・・・もう本当に会いたくない。
カシのせいで少し恋愛トラウマになった。
私と付き合っておきながらサイトをして彼女を募集してみたり、何ヶ月もセックスしなかったり、連絡を少なくして気を引いてみたり、自尊心を傷つける男というのは本当にタチが悪い。
やっと別れられたカシには絶対に近づかないとこれも心に決めている。
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さてクマさん。
『お誕生日のお祝いは何がいいかな?』とメール。
またお金かーい!!!
もう何にもいりませーん!!!