紳士的なストーカー
私にはストーカーがいる。
最初に彼が私を見た瞬間に彼は「サイトでこんな綺麗な人がいるんだ、、、、。」と呟き、私をすごく不安にさせた。
私の顔は万人受けしないが、マニアックな愛好家がおり、私の顔をすごく好きだという男は大概アブノーマルだからだ。
今回も他に漏れず常軌を逸した人だった。
彼は私を究極のマゾだと思ったようで、自分がご主人様となり亀甲縛りをしたいとメールを何通も何通も送ってくるようになった。
私がそのメールを無視すると、探偵を雇って私の素性を調べ上げ、私の家まで薔薇の花束やプレゼントを持ってくるようになった。
しかしながら、彼は必ず私の主人や子どもがいない時間を狙ってやってきて、私に最低限の気を遣っていた。
私を生涯のパートナーとしたいと切望する彼をどうなだめるか、、、、色々考えた結果、私は彼と細く長くの友人になることに決めた。
友人として彼を見ると、それはそれは真面目な好青年なのだ。
高学歴で高収入、真面目に働き、倹約家。
そして子煩悩のようだ。
彼を知る人は彼を紳士的であると言うだろう。
彼の気がすむまで、私は彼を友達として受け入れようと思う。