不倫の孔に堕ちました

ひょんなことから不倫の孔に落ちた私。 それから抜け出せなくなりました。 今は3人の男の間をゆらゆらと行き来しています。

私は不倫の孔に堕ちました。
堕ちてから孔から抜け出せなくなりました。
不倫の孔は幸せの孔なのか、地獄の孔なのか、、、。

子どものために我慢する

リビングの机で勉強していたら時間を忘れてしまった。気がつくと夕食の時間になっている。

夕食の支度をしなくては!!!と慌てた。

参考書や資料を一旦机の上の隅に積んで急いで夕食を作り始めた。


そんな時、主人がジムから帰ってきて、机の上の参考書を見た途端、子ども達の前で一言。

『子ども達が自分の部屋を片付けないのはお前に似たんじゃないのか?』


・・・。

この男は一体何を言っているのだろうか、、、。


自分は掃除機をかけたことも食器も洗ったこともフローリングの床を拭くことも風呂を掃除したこともトイレを掃除したこともないのに、その全てを一人でしている私の遺伝子で子ども達が部屋を片付けないと本当に主人は言っているのか。


私は静かに主人に言った。

『誰がこの部屋を片付けていると思っているの?』


主人は私の顔色が変わったことがわかったようですぐに『ごめん。』と謝った。


私はそして主人に駄目押しをした。


ミィ『私ね、勉強途中に急いで夕食準備をしている妻に思いやりのない発言をする人は嫌いなの。この歳になったら私は私に寄り添ってくれる人がいいわ。』


主人『さっき、謝ったじゃないか。』


家族間に緊張感が漂った。


そんな時、二番目の子どもが私にそっと近寄って、『ママ、飴食べない?』と言って、私の手のひらに飴をのせてくれた。

その後、私の機嫌を直そうと子どもがいつも作って飲んでいるカルピスソーダをコップになみなみと注いでくれる。


子どもは本当に可愛い。

子どものためにこんな旦那でも我慢しなくては。

中身のない電話でもそれでもいい

彼は家族の元から毎日電話をくれた。


家族には『ちょっと仕事の電話してくるよ。』と言って電話をかけてきたり、ケッキの子どもが自分の部屋で遊んでいる隙に電話をかけてきたりもした。


きっとケッキは私を心配しているのだ。


滅多に泣き言を言わない私が、ケッキが家族の元に帰る前に『私、寂しい、、、。』と言ったから。

一言そう言っただけだったが、彼は少し驚いたようで『毎日できる限り電話するよ。』と言ってくれた。


電話で話す内容はなんの中身もない。

『そちらの天気はどう?』とか『今日は何をするの?』とか。

家族が待っているんじゃないかと思うと、私も落ち着いて話せない。

子どもが待っている時は、なおさら『もう電話はいいから帰ってあげて。』と言いたくなる。


そんな中身のない電話をして、最後ケッキは必ず私に言う。

『ミィ、愛してるよ。』


それに私も『私も愛してる。』と答える。


中身がなくてもいい。

彼が電話をしてくれること、愛してると言ってくれること、それだけで充分幸せだ。

家族のもとから電話

単身赴任のケッキは今週から2週間ほど家族の元へ帰り、一緒に過ごしている。


私に『毎日時間を見つけて電話するよ。』と言って、帰っていった。


昔のケッキだったら、『俺は家族といる時は携帯とか見ないし連絡できないから。』なんて冷たいことを言っていたのだけれど、最近の彼は私に優しい。

そして有言実行で、私に電話をしてくれた。


ーーーーーー

ケッキ『ミィ、お土産何がいい???ミィの好きなもの買って帰るよ。』


彼の電話口の声がいつもより明るい。


(・・・ああ、ケッキは家族と過ごすことができて喜んでいるのね。)


そんな男の声色のちょっとした違いでも敏感に感じ取ってしまうのが婚外恋愛だ。

日常的にどんなにケッキと愛し合っていても私は結局ただの不倫相手なのだと痛感する。


ミィ『ううん、私、お土産要らない。ケッキが帰ってきてくれたらそれでいい。』


私はそう答えた。


ケッキ『ミィ、そんなこと言わないで。何を買っていったらいいのか悩むじゃないか。』

ミィ『・・・うーん・・・じゃあケッキと一緒に食べられるものを買ってきて。』


ケッキが困っていたからそう答えたけれど、そんなお土産なんていらない。


私はケッキに帰ってきてほしいのだ。

そう、、、、何もいらないから、早く私の元へ帰ってきてほしい。