ケッキとした『妊娠してたらどうする』の話題には続きが。

私が妊娠検査薬で検査し陰性だとわかった後、ケッキがポツリと聞いた。

ケッキ『・・・ミィは妊娠してたらどうした？』

ミィ『・・・もちろん産むよ。』

嘘。

そんな覚悟は今私にはない。

実際にもしも妊娠していたら動揺してオロオロしてしまっただろう。

私は、ケッキがどういう反応するのか見てみたくて嘘をついた。

ケッキ『・・・ミィは全てを捨てて、子どもを産むの？』

ミィ『・・・そうだよ、お腹の赤ちゃんは殺せないから。』

ケッキ『・・・でもミィ、子どもを殺すっていうけど、子どもの脳はまだ形成されていない時期だから、脳がない状態だよね。その状態を人間とみなすかは議論がある。』

ケッキ『それに、ミィは毎月のように排卵している、生理がきて。毎月排卵するのはよくて人間となっていない受精卵を捨てるのは抵抗があるの？』

ケッキさん、、、、私ね、あなたと中絶に関する倫理論を議論しようと思っていたわけじゃないの。

ただ、あなたが何かあっても私とやっていく覚悟があるのか試しただけなんです。

いや、私にはないんですよ、ええ、私には覚悟はないんで偉そうなことは言えませんけど。

４０代になって生理周期が乱れに乱れている。

１０日後にきたと思えば、６０日後になったり、、、もうグチャグチャだ。

生理周期が長い時に不安になることはズバリ、『私、妊娠しちゃったんじゃないの？！』という恐怖。

どんなに気をつけていても４０代でも妊娠するものはするだろうから。

さて、妊娠してたら、、、一体、誰の子？

生理がないことを告白した後の男性の反応がこちら。

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【カシ編】

カシ『可愛いベビちゃんが生まれるのかなぁ。』

カシ『男の子の名前は俺が決めるから、女の子の名前はミィが決めて。』

カシ、、、、ノリノリで逆に私が引く、、、。

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【ケッキ編】

ケッキ『えっ？確率論的にあり得ないから今すぐ妊娠検査薬でチェックしなよ。』

確率論出されてもね、、、。

最後はケッキに促されて検査薬でチェックし、陰性でした。

ケッキが学生の指導を終えて、お家に迎えに来てくれたのが１５時。

その後、ケッキと少し早いお花見へ出かけた。

閑古鳥が鳴いている穴場の植物園。

植物園の桜はまだまだ。

ソメイヨシノは全然。寒桜は２分咲きくらい。

その代わりモクレンの白い花が綺麗に咲いていた。

ケッキと私は、桜の木の幹にかかっている桜の名前の板を読みながら、桜の花びらが違うだとか幹が変わってるとか、ぶらぶらと話しながら散歩した。

急に雨が降ってきて、急いで植物園の事務所に駆け込む。

雨がひどいため、ケッキが事務所の入り口まで車を持ってくるからと言って出て行った。

待っている間、植物園の管理人さんが私に話しかけてきたので、少しの間、桜のことを話した。

遠くからケッキの車が来るが見え、管理人さんが私に『旦那さんが来たよ。』と言った。

ケッキが運転席から管理人さんに会釈をする。

私も管理人さんにお礼を言ってケッキの車に乗り込んだ。

ケッキが私に言う。

『ミィといると自然なんだよな、ゆったりとした心地よい時間が流れていく。』

私もそう思う。

周りから見ると老夫婦のような落ち着いたカップルが不倫だなんて。

旦那よりも旦那らしいケッキと一緒にいながら、私は結局、旦那を差し替えたいのかななんて思った。